体液(細胞外液)の塩分濃度が0.9%であること!
これがホメオスタシス。
健康維持に不可欠です。
たとえば、ビールを飲んで、体内の水分量が急に増えたとすると、塩分濃度が下がってしまうので、腎臓は急速に尿の量を増やします。
私たちは、細胞内液には、カリウム(K+)やリン酸(HPO42-)イオンが多く、細胞外液ではナトリウム(Na+)やクロール(Cl–)イオンが主な電解質です。
ヒトの腎臓はナトリウムを保持し、カリウムを排泄するように維持されています。
有史前の人類はナトリウムが少なくカリウムの多い食事をしていたため、この機構がよく働いていました。
腎臓でナトリウムとカリウムの調節を行うのが、ナトリウム-クロライド(塩素:Cl–)交換輸送体(NCC)。細胞外液に多く存在します。
NCCが活性化するとナトリウムを体にため込み、逆にNCCの働きを抑えるとナトリウムが体外に出ていきます。
そしてNCCの働きが抑えられると、尿中にカリウムをたくさん排泄することができるのです。
食事などからカリウムをたくさん摂取すると、尿中にカリウムを排泄するためにNCCの働きが抑えられます。その結果、ナトリウムの再吸収も抑制されます。
つまり、カリウムを十分に摂取すると、うまくナトリウムが排出することになります。
そう!カリウムを多く含むハーブは利尿効果が高いということになります。