ハーバルプラクティショナーコース第14回
プリンアルカロイド
プリンアルカロイド:カフェインやテオフィリン、テオブロミンに代表される植物に固有の
二次代謝産物
確認 プリン塩基:アデニン、グアニン
ピリミジン塩基:シトシン、チミン、ウラシル
*結合に際して「水素イオンH+を受け取る」or「電子対を供与する」という意味で、
核酸は塩基性
プリンアルカロイド(プリン骨格を持つ):核酸塩基(アデニン、グアニン)とプリンアルカロイ
ド(カフェイン、テオフィリン、テオブロミン)
*アデニンとグアニンを、その構造の特徴から「プリン体」とも呼ぶ
プリン骨格の2,6位にケトンを持つキサンチン骨格
・カフェイン(1,3,7-トリメチルキサンチン)
・テオフィリン(1,3-ジメチルキサンチン)
・テオブロミン(3,7-ジメチルキサンチン)
カフェイン・テオフィリン・テオブロミン
プリン塩基を含むキサンチン系薬剤 1980~合成経路が解明された。
*コーヒー1杯に約85㎎のカフェイン
薬理作用
中枢神経刺激作用 ・・・知覚鋭敏、精神機能の亢進作用→眠気や疲労感の回復に有効
血管拡張作用・・・動脈血管壁の平滑筋に作用して血管を拡張して血液の流れをよくする。
→狭心症の予防
脳の細動脈では、収縮作用が働き脳血流を減らす。→片頭痛、高血圧性頭
痛を和らげる
利尿作用・・・腎臓に血液を送る動脈血管を拡張。腎臓に流れる血流量が増加して、尿となる
水分の濾過作用が増える。そのうえ、尿細管からナトリウムイオン、塩素イオ
ンを再吸収するのを抑制するため、尿量が増す。→むくみがあると改善し、さ
らに心臓も楽になる。→血圧降下
■中枢神経興奮作用および骨格筋興奮作用の強さの順番
カフェイン>テオフィリン>テオブロミン
■平滑筋弛緩作用、利尿作用、心筋興奮作用
テオフィリン>テオブロミン>カフェイン
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