精油(エッセンシャルオイル)は水と混ざらないが、高濃度のアルコール(無水エタノール)と先に混ぜることで水と乳化し、アロマスプレーとして使用可能になる。
混じりあわないものが混じり合うことを乳化という。可能にするのは乳化剤!
1.乳化とは
乳化とは”本来混ざらない2種類の液体を、なんらかの方法で混ぜることで濁った乳白色にすること”を言う。基本的には「水と油を混ぜること」を指す。
本来は、「水」と「油」はそれぞれの“分子の違い”を理由に、混ざることはない。
水は水の分子どうしがおたがいに引き合って、油は油の分子どうしが引き合って集まっている。
この分子どうしが引き合う力を「分子間力」という。分子間力が同じくらいの大きさの液体どうしは混ざりやすいが、分子間力が異なる液体どうしはなかなか混ざらない。
水と油の場合、水の分子間力は、油の分子間力よりもかなり大きいため、このふたつは混ざりにくい。
「乳化」という仕組みによって混ざった状態になる!
乳化を助ける成分のことを「乳化剤」(界面活性剤の一種)という!
乳化剤が水と油の分子をより細かい粒にして、それぞれのグループの中にまんべんなく散らす。
水のグループに細かい油の粒を散らすことも、油のグループ中に水の粒を散らすこともできる。



2.乳化剤について
乳化剤は、食品添加物として作られたものもあるが、自然の食材の中にも乳化剤の成分が含まれているものがある。
自然の食材の中に含まれるものとして、油の仲間の「レシチン」という脂質(リン脂質)、そして「カゼイン」というタンパク質など。
レシチンは卵黄に含まれるので、卵黄を使って作るマヨネーズに、牛乳にはカゼインが含まれている。
牛乳には、「乳脂肪」という白い膜に覆われた小さな油の粒が含まれている。それを「乳化剤」の役割を担うタンパク質の「カゼイン」が、水分と乳脂肪(油)の仲介役になって、うまくつないでくれる。結果として白い乳脂肪が浮いたり分離したりせずに、水と一体となって白く均一な見た目になる。
マヨネーズは酢と油、そして卵黄でできている。ここでは卵黄にふくまれている「レシチン」が乳化剤として働く。

3.乳化をうまく成功させるためには
例えば、水の中に油を分散させたいとき油が多すぎると乳化剤が細かくできず、すぐに分離してしまう。逆に、油の中に水を混ぜたい場合も、水が多すぎるとうまく混ざらず、ポツポツと水玉のように分かれてしまう。
・乳化剤の量
・水と油の量のバランスを考慮
・しっかり攪拌する。


