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体液病理説が医学の原点:アドバイザーコースlesson10-another point

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体液病理説 バランス

医学の原点は古代ギリシャの医師ヒポクラテスに遡る。

紀元前5世紀後半、ヒポクラテスは医者のギルドの一員であった。
各地を巡回して医療に当たっていたヒポクラテスは、臨床での観察と経験に基づいて病気を考えた。
それが、宗教と結びついていた呪術的医療を、観察と経験にもとづいた医療に変えた。
ヒポクラテスの医療は患者に備わっている自然治癒力を取り戻すように助ける医療でもあった。

そのヒポクラテスが提唱したのが「体液病理説」。
人体は、「血液」「粘液」「黄胆汁」「黒胆汁」を持っている。
この四体液が力も量もバランスがとれている場合は健康であるとする。
四体液のひとつでも欠乏したり過剰であったり、他の体液と混合しないと病気になると考えた。
さらに、粘液と胆汁は悪い体液と考えられ、黒胆汁は特に悪い体液とされ、
黒胆汁が多いと”メランコリー”になるという言葉は今でも残っている。

四体液は、ギリシア自然哲学に倣ったもの。
ギリシアの自然哲学は、万物の根源を探求し、「水」「土」「火」「空気」の四元素論からなる。
ヒポクラテスの体液説も四元素論から考えられた。
さらにヒポクラテスは、
四性である「乾」「湿」「熱」「冷」
四季である「春」「夏」「秋」「冬」を組み合わせて、身体観を築いた。
【病とは、四元素、四性、四体液によってなる自然のバランスを失うことであり、あらゆる病状はその喪失の過程を示すものである。】

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