腸内細菌が必要とする栄養は、同じ生き物としてヒトの細胞とあまり変わらないと考えられる。
腸内細菌もグルコースからATP(エネルギー)を産生する。
しかし、グルコースをヒトは小腸で吸収してしまうため、大腸までは到達しない。
大腸まで運ばれてくるのは、消化吸収できなかった、食物繊維など消化されなかったものである。
この食物繊維(ヒトが消化できない炭水化物)を活用できる菌がヒトの腸内にすみついている。
これらの腸内細菌は、食物繊維を消化する酵素は持っていても、大腸内には酸素がないので、
ヒトの呼吸のようにCO2まで分解できるわけではない。エネルギーが残った状態の短鎖脂肪酸(酢酸、プロピオン酸、酪酸)ぐらいまでしか分解されない。
しかし、この短鎖脂肪酸が腸管免疫系の機能を調節している!
短鎖脂肪酸:炭素数が2から4の脂肪酸のこと
乳酸:プロピオン酸に代謝される
ビフィズス菌:酢酸や酪酸に代謝される
セルロース:腸内細菌もほとんど分解できない
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