アロマテラピー

“アロマテラピー”と名がついて100年!

アロマテラピー

現在行われている精油による療法を【アロマ1テラピー】と命名したのは
フランスの化学者ルネ・モーリス・ガットフォセ(René-Maurice Gattefossé,1881 ~ 1950)です。
実験室での爆発事故で火傷を負った際、伝承療法として使用されていた”ラベンダーの精油”を使ったところ、傷の治りが良いことに気づいたのが始まりと言われています。
その後、外用薬として精油の研究を始め、1937「アロマテラピー」を出版します。

しかし、1928年、フレミングが 伝染病の治療薬 「ペニシリン」を発見しました。この発見は、医学の歴史上一番重要な発見とも言われています。今まで治せなかった感染症を治し、たくさんの人々の命を救いました。ペニシリンは、人々に「奇跡の薬」と呼ばれました。
当時はアロマテラピーは一般には広まらなかったのです。

ガットフォセの「アロマテラピー」を医療分野に引き上げたのは軍医だったジャン・バルネです。
インドシナ戦争において、兵士が薬品の不足で苦しんでいるときに、精油(アロマテラピー)の活用を決断しました。その時の良好な治療的効果が得られた体験と研究成果を基に軍籍を離れた1964年、「植物=芳香療法」「原題L’Aromatherapie 」を出版しました。
これにより、フランスや隣国のベルギーでは医療としてアロマテラピーが確立しました。

マルグリット・モーリー(Marguerite Maury オーストリア人,生化学者)も活躍しました。精油を植物油で希釈して美容やマッサージに利用するアロマテラピーの一つのジャンルを作り英国で広めました。1961 年「Le capital‘Jeunesse’ ( 最も大切なもの・若さ)」を出版、美容の国際的な賞である「シデスコ賞」を受賞しました。

    1. ギリシャ語で“香り”とか“香辛料”を表す ↩︎