ブラッシュアップレッスン

カレーのシミは”外干し”すると消える!?

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実際にカレーパウダーを使って実験してみました。

カレーのシミ、洗濯後に外干しすると薄くなることがわかりました。

色素の本体であるクルクミン
ポリフェノールの一種
ポリフェノールの基本骨格である芳香族環が2つあり、カルボニル基(-C(=O)-)が共役二重結合でつながる構造をしている。
共役二重結合で光の吸収が起き、吸収されなかった光が黄色として見えている。
つまり、共役二重結合があると色がつく。
クルクミンは
・ジアリルへプタノイド系色素
・ヘプタンにフェニル基が2個結合
・C6-C7-C6

引用:(株)鹿光生物科学研究所ホームページより

※この構造はカロテノイド系(クロシン)やアントシアニン系(デルフィニジン)、
フラボノイド系(サフラワーイエロー)、ポルフィリン系(クロロフィル)といった他の天然色素とは異なる独特の形になる。

色素の退色劣化は、光による劣化と熱による劣化が主になります。
「外干し」と「室内干し」ということは、光による影響です。

クルクミンの光反応による退色について
ウコン(Curcuma longa)ショウガ科の根茎に多く含まれる、カレーの黄色の素となる成分クルクミンはpHや熱に対しては安定だが、耐光性がやや弱く、水に不溶で、アルコールに易溶で油脂に可溶であることが解っています。

つまり、衣類にカレーのシミがつくと、ただ洗うだけではきれいに落ちにくいのです。

クルクミンの色素は、紫外線に当たると徐々に構造が変わっていきます。その結果、色素本体の黄色が失われ、薄くなります。つまり、外干しで紫外線に当てると、シミの色が薄くなっていくのです。

この現象は「光反応による退色」といって、紫外線によって色素の構造が徐々に変わることで起こります。

引用:lideaホームページより

化合物の結合が弱いため、光の中でも特に強い力を持つ紫外線にあたると、化合物の結合が破壊され、本来の色が出なくなったということでした。