メディカルハーブ

セントジョンズワート(Hypericum perforatum)

メディカルハーブ

  • 2cmほどの黄色い花が咲きます。5枚の花弁をもつため、特異な力を持つ草とみなされてきました。一筆書きでかけるペンタグラム(五角星形)はさまざまなシンボルで、キリストが十字架に架けられたときに身体にできた5つの傷跡と結びついた聖なる数字です。この植物が悪魔を払う力があるとして、中世以降魔よけとして聖ヨハネの日であ る 6 月 24 日に戸口や室内につるす習慣ができたといわれています。
  • セント・ジョンズ(St. John’s)は英語で、日本語の「聖(セント)ヨハネ」に相当します。 
    ヨハネの草。ヨハネはふたりいて、ひとりはイエスに洗礼を施した洗礼者ヨハネであり、 もうひとりはイエスの12使徒に含まれる福音史家のヨハネです。洗礼者ヨハネは後にガリラヤの領主ヘロデ・アンティパスに憎まれ、王の義理の娘サロメの要求によって首を切られました。その時飛び散った血が花弁に含まれるヒペリシンの赤。中世の暦ではキリスト教の重要な祝祭日が春分と秋分、夏至と冬至のサイクル と関連づけられています。SJWの力が最大になるのは古い暦で夏至にあたる6月24日。この日に摘んだ薬草が最も効果があると信じられていました。
  • 和名セイヨウオトギリソウについて 
    花山(かざん)天皇(984-986)の時代に晴頼(せいらい)という優秀な鷹匠がいて薬草を使って鷹の傷を治すことに優れていました。その薬は秘伝でしたが秘密をもらしていまい、怒った晴頼(せいらい)は弟の首をはねてしまいました。この秘伝の薬がオトギリソウでした。「和漢三才図絵」(1713)より
  • 癒しのハーブとして 2000 年以上の歴史をもち、抗炎症、抗不安、抗うつ剤として利用されてきたSJW は、ハーブ類の中でも保健の用途に関する有効性について充分な科学的根拠が得られている数少ないハーブの一つです。しかし、薬物代謝酵素を誘導し他の医薬品の 代謝を促進してその医薬品の薬効を減弱する作用があるため、他剤との併用は注意が必要です。 これは、SJW の成分のヒペルフォリンが、医薬品の酸化的代謝に関わる小腸粘膜や肝臓で発現している薬物代謝酵素シトクローム P450 酵素 CYP3A4、CYP1A2(ヒト)や CYP3A2(ラッ ト)を誘導するためと考えられています。