活性酸素とは
私たちは、細胞内のミトコンドリアで生命活動のエネルギー(ATP)生産のために酸素を消費し続けている。
酸素分子の一部は、体内で反応性の高い化合物である活性酸素に変換される。活性酸素は免疫や記憶形成に関わることもわかっている。
しかし、身体、細胞にとって毒性を持つとされており、DNAの損傷などに関わっていることが明らかになっている。発がん、生活習慣病などの疾患の原因として、また老化と密接な関係がある。筋肉疲労の原因も、かつては乳酸の蓄積と言われていたが、現在は活性酸素の蓄積と言われている。
つまり、体内で増加した活性酸素を除去していくことが病気や老化の予防になる。
この活性酸素による酸化を抑えることを抗酸化という。
抗酸化物質とは
活性酸素などによって私たちのカラダが酸化されるよりも先に酸化されやすい物質のこと。
抗酸化物質には、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンE、フラボノイドなどが知られており、食事などから摂取する。
抗酸化酵素とは
活性酸素による細胞損傷を抑制する酵素。タンパク質でできていて。体内で生成する。
ヒトでは以下の3つが知られている。
・スーパーオキシドディスムターゼ(SOD:Superoxide dismutase)。
スーパーオキシドアニオンを酸素と過酸化水素に変換する機能を持ち、その分子は銅イオン、亜鉛イオン、またはマンガンイオン、鉄イオンのように金属イオンを含んでいる。
SODは細胞内の、細胞質、ミトコンドリアに多く存在している。
2O2•- + 2H+ —> O2 + H2O2(スーパーオキシド2O2•を過酸化水素H2O2と酸素に分解する)
・カタラーゼ
2H2O2→2H2O+O2(過酸化水素を水と酸素に分解する)
・グルタチオンペルオキシダーゼ
グルタチオンは細胞内に存在するSH基を有するトリペプチド。
グルタチオンペルオキシダーゼは、グルタチオン存在下、生体内に生じた過酸化水素や過酸化物を消去する酵素。活性部位にセレン(Se)。
また、ビタミンB2を補酵素としてヒドロキシラジカル(・OH)を消去する。


